何度も起業に成功するセオリーって何ですか?


2回以上、起業して成功している人たちのセオリー (アスキー新書)書店で目にして大変気になったので、『2回以上、起業して成功している人たちのセオリー (アスキー新書)』を読みました。起業に興味がある人には読んでもらいたく感じたので紹介します。

開業率が5%程度と発表されているように日本で起業は決して活発とは言えません。また、起業後10年間生存できる企業の割合はわずか5%程度だという事実は、起業そして組織を存続させることの難しさを物語っています。したがって、起業する人が少ない上に成功確率が低い日本において、シリアル・アントレプレナー(=複数回起業する人)と呼ばれる人たちは極めて珍しい存在と言えます。

本書では、日本では珍しいシリアル・アントレプレナーが成功したセオリーとして下記の8つが紹介されています。

セオリー1.「市場調査を信用しない」
セオリー2.「事業計画にこだわらない」
セオリー3.「キャリアを積み重ねない」
セオリー4.「度胸で勝負しない」
セオリー5.「運がいいと信じている」
セオリー6.「『なにを』より『だれと』」
セオリー7.「『弱み』に徹する」
セオリー8.「『競合』ではなく『協業』」

セオリーをよく見ると、普段からビジネス書を読んでいる人は「あれ?どこか違う」と感じるのでは?大企業で新規事業の責任者を務める人の中には違和感を感じることかと思われます。なぜなら、ビジネス書で書かれていることの多くは大企業でのビジネスを参考に書かれているためです。また、大企業と起業したての組織とは置かれている状況(人や資金などの経営資源やスピード感など)が異なり、打ち手や見える世界が異なるためでもあります。したがって、本書を読む場合には自分の立ち位置を意識すると理解が進むかもしれません。

さて、数あるセオリーの中で多くの人に個人的に最もオススメしたいのが、セオリー5.「運がいいと信じている」です。「あなたは運がいいですか?」と転職活動でも質問されることがあるそうです。「いいえ。運が悪くて悪くて困っているんですよ」と回答されたら疫病神には入社してもらいたくないと面接官が思うのは当然です(かなりの確率で採用されません)。普段から、物事に対して肯定的に捉える姿勢を保つことで、チャンスを掴む確率も高まりますが、闇雲にポジティブであれというわけでない点は留意しましょう。
ちなみに、「八起.info」の管理人も大学時代に目指していた仕事に就くことに失敗し今に至っていることを考えると、むしろあの時に躓いて物事の見方が大きく変わったからこそ今の自分があるのだなと考えてしまうことがしばしばあります。

なお、上記のセオリーはわずか約20人の調査対象から抽出したもので、調査を詳細に行うと違ったセオリーが生まれてくるかもしれません。しかしながら、起業を目指している人にとっては「起業家の思考・意識がどれほど自分と異なるのか」を把握する点では大変興味深いものです。

ぜひ、じっくり読んでみてはいかがでしょうか?

2回以上、起業して成功している人たちのセオリー (アスキー新書)
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